エンジニアリーダーたちが本音で語る
シープアンドフォックスが抱える課題とは?

PROFILE

Jobリーダー:20代・男性

K.Hさん(写真右)
工業大学(メディア学部)卒業後、2017年にシープアンドフォックス株式会社へ新卒入社。入社後はSalesforceの開発案件に携わり、現在は、出版流通業向けシステムの次期リプレースに向けた開発案件で開発リーダーを務めている。
趣味はゲーム。

H.Kさん(写真左)
大学院(人文系)修了後、2018年にシープアンドフォックス株式会社へ新卒入社。入社後は建機メーカー向け次世代IoTプロジェクト案件やSalesforceの開発案件(医療機関向け営業システム開発)などに携わり、主任として後輩の指導にもあたっている。
休日は自宅でのんびり過ごすインドア派。

―まずは、入社の経緯について教えてください。シープアンドフォックスで働こうと思ったきっかけは?

K.H. 私は大学生の頃から「将来はプログラムに関わる仕事をしたい」と思っていました。シープアンドフォックスは、SES(システムエンジニアリングサービス)を中心に事業を展開しているという会社の形態から見て、いろいろな案件を経験し、幅広い知識が得られそうだと感じ、入社を決めました。

H.K. 私はもともとITに興味があったわけではなく、たまたま偶然ご縁があって。紹介してもらい、導かれるように流れに見をまかせ入社した、という感じです。

―現在は、どんなお仕事をされていますか?

K.H. ここ1年くらいは、出版流通業向システムの次期リプレース(かなり前の古いシステムを新しいシステムに置き換える)案件の開発リーダーとして顧客先へ常駐し、業務に従事しています。常駐先では自社メンバー含め、10名程のチームで業務を行っています。

H.K. Salesforceパートナー企業(セールスフォース社が認定したSalesforceに関するサービスを取扱うベンダー)の開発プロジェクトメンバーとして、設計・開発・カスタマイズ作業など、開発チームを横からご支援する立ち位置で、お客様の要望に沿ったシステムを構築して提供する業務に携わっています。
この業務に就いたのは2年前からで、その前はWebアプリケーション開発業務に携わっていました。

―お仕事で大変なことは?

K.H. いろいろな企業と関わりながら作業にあたるので、その連携や調整で苦労することはあります。例えば以前、他社から来たデータや資料に間違いが多いことが判明し、対処に苦慮したことがありました。どこが間違っているかは私たちのチームでないと把握できないケースが多々あったので、他のチームと相談して解決の糸口を見つけ、なんとか改善につなげることができました。

H.K. いつも悩ましく思うのは、SESという形で働いている以上、自分たちの裁量に限界があることです。システムのさらなる改良や業務改善につながるアイデアが見つかっても、私たちにできるのは改善提案までで、最終決定権はお客様側にある。制約がある中で、できるだけよくするにはどうすればいいかを考えなくてはいけないのが、もどかしいですね。

K.H. 確かに。ただ、制約があって完全にできないパターンが全てではなく、かなり深くまで潜って、そこからヒントを見出して答えを出す、という宝探しに似た形で実現可能なケースもあります。改善策を提案して、客先の担当者からいい返事をもらえることもある。制約がある中でも、自分たちにできることを見つける努力はしていかなければいけないし、その価値はあると思いますね。

―仕事をする上で心がけていることや、ご自身で努力や工夫をしていることは?

K.H. 仕事で一番大事にしているのは、情報共有をしっかりすることですね。自分の中だけで情報を留めていると、後々致命的なエラーにつながってしまうこともあるので、そうしたトラブルを未然に防ぐ意味でも、チームリーダーやメンバーに頻繁に報告し、ささいなことでも全員が情報を共有できるようにしています。

H.K. 私は夢も目標もない消極的な人間ですけど(笑)、エンジニアとしての知識と技術力のレベルアップは自分自身の課題として常に意識しています。キャリアが長くなると、当然、要求されるレベルも高くなっていきますし、リーダーとしての役割も期待されるようになります。
ITの世界では次から次へと新しい技術が出てくるので、自分の知識や技術の幅を常に広げ、最新の技術にも食らいついていかないといけない。「○○だけできます」では、どんどん通用しなくなっていくんです。私の場合、「このまま停滞すると、自分はいずれ用済みになってしまう  」という恐怖感が根底にあり、そこから逃れるために、常に知識をつけ技術力の向上を図っている感じです。

K.H. 新しいプロジェクトや案件に参画する際、「そのシステム知りません」とは言えません。完全にゼロからスタートする現場の場合、客先から1~2カ月ほど勉強期間をいただけることもありますが、それでも足りないケースがあるので、日頃から勉強しておいたほうがいい。私も、休日に資格試験の勉強をしたり、自分で本を買って勉強したりしていますね。

―この仕事のやりがいは、どんなところにあると思いますか?

H.K. SESの形で働いていると、最終成果物を見届けずにプロジェクトを離れることも、けっこうあります。モノを作ってお客様にお渡しして、反応がどうだったか最後まで見届けられるような仕事だとやりがいを実感しやすいのですが、この仕事はエンドユーザーからのフィードバックが得られにくい。自分が常駐しているお客様からの信用や信頼、「○○さんだったら、この仕事を任せられる」といった評価が、私たちにとってわかりやすい手ごたえの1つになると思います。
仕事のやりがいは個々で見つけるもので、人によってはプログラムを書くのが楽しいという人もいるし、作業よりもお客様やチームメンバーとコミュニケーションを取ってプロジェクトを進めていくことにやりがいを感じる人もいるでしょう。
仕事にはいろんな側面があるので、自分なりにやりがいや楽しさを見出してもらえれば、それでいいと思います。

K.H. 人によって、どこに仕事のやりがいを感じるか、何を仕事の楽しみにできるかは、それぞれ個人差があります。
私が後輩と接するときは、仕事のやりがいや面白さを伝えるよりも、知識をつけることをメインに指導を行っています。過去に自分が経験したケースの話をするなど、技術的なこと以外も含めて知っておいたほうがいいことを伝えることで、後輩たちの成長につながればいいなと考えています。

―シープアンドフォックスで働く一番の魅力は?

K.H. 月並みですが、ちゃんと土日は休めること。場合によっては休日出勤することもありますが、きちんと振休があります。
また、さまざまな業界や業種の企業の案件に携わるため、プログラムやシステムのことだけでなく、幅広い業界のことを知れるので、知識欲のある人には合う仕事だと思います。当社は仕事柄、先輩や後輩と会う機会自体は少ないですが、同じチームに入って実際に一緒に仕事をしたりすると、ギスギスしておらず関わりやすい性格の人が多いと感じます。アットホームな温かさのある会社であることも、シープアンドフォックスの魅力でしょうね。

H.K. 正直いって、当社は待遇面ではまだまだ満足できるレベルではなく、働き方など改善すべき部分はあります。なので、今後どれだけよくしていけるかが当社の課題であり、経営陣も、そうした問題意識を常に持っていると思います。
ただ、当社は小さい会社なので、社員が個人の提案やアイデアを気軽に言える空気があります。役職者でなくても、会社の制度面のことについて口出ししていい。社員1人ひとりが会社をよりよくしていくためのアイデアを持ち寄って、改善につなげていくという動きがしやすいし、それを歓迎する企業風土もある。これは、大きな企業にはない魅力だと思います。

―最後に、新しく入社するメンバーへのメッセージやアドバイスがあれば、お聞かせください。

K.H. エンジニアやプログラマーという、プログラミングの知識が必須と思う人が多いと思いますが、実際の仕事では、他の人とのコミュニケーション力のほうが必要だったりします。知識は入社後いくらでも身につきますので、文系の人や知識に不安がある人も、心配せず来ていただければと思います。

H.K. この仕事は、プログラムを書くのは業務のごく一部で、関係各所とのコミュニケーションや、調査、資料作成といったプログラミング以外の業務も多いです。
そもそもシステムやプログラムは単なる手段であり、その手段で何を実現していくか、企業活動や人々の暮らしにどう活かしていくかを考えるには、ビジネスや人文系の知識や考え方も必要になってきます。また、コード生成AIなど新技術の登場によって、プログラムを書くことに対するハードルも、以前に比べると低くなりつつあります。そのため、文系・理系を問わずどんな知識でもエンジニアの仕事に活かせる可能性があり、世間では「文系出身者でもなんとかなる」と言われているわけです。
ただし、「なんとかなる」は事実ではあるけれども、それ以上のレベルを望むなら、エンジニアになったあとも専門的な知識と技術のレベルアップを目指して努力し続ける必要があることは強調しておきたいですね。

K.H. そうですね。たとえ誰でも簡単にプログラミングができる時代が来たとしても、エンジニアにとってプログラムを書く技術と、プログラムやシステム全体を理解する能力の必要性が薄れることはないと思います。
学び続け、自分をレベルアップし続けることが欠かせない仕事ではありますが、その過程で成長を実感できると思うので、一緒に頑張っていきましょう!